熱狂を価値に変えるスポーツマーケティング

スポーツは超強力コンテンツ
スポーツ産業は世界で巨大市場へと成長しています。一方、日本におけるスポーツは学校教育や実業団活動の延長として発展してきたため、ビジネスとして捉える発想は必ずしも強くありませんでした。近年ようやく、スポーツをマーケティングの視点から分析する動きが広がっています。
スポーツマーケティングでは、スポーツは人に感動を与え、人と人を結びつける「超強力なコンテンツ」だと捉えています。実際にオリンピックやワールドカップなどの大会では、多くの人が同じ試合を見て、喜びや悔しさを共有します。この強い影響力が、スポーツを特別な存在にしているのです。
夢中になる体験を共有
近年の消費行動は「モノ」よりも「コト」に価値を見いだす傾向が強まっており、スポーツはその代表的な存在です。例えばサッカーや野球の試合を見に行く人たちは、単に観戦するだけでなく、スタジアムの熱気を感じ、仲間と声を合わせて応援し、勝利の喜びを分かち合うことで体験を共有し、そのスポーツに引き込まれていきます。体験の共有そのものが価値になるのです。
近年のJリーグでは、観戦者データを活用したマーケティングが進んでいます。さらにチームだけでなく、選手個人を応援する「推し活」も広がっています。SNSや動画を通じて選手の日常を知り、それをきっかけに試合に足を運ぶ人が増えています。
商品を売るヒントにも
スポーツマーケティングでは、熱狂的なファンを育てる仕組みづくりが重視されます。その知見は、ほかの業界でも活用できます。例えば、キャンプなどのアウトドア用品メーカーのスノーピークは、顧客と社員が一緒にキャンプを楽しむイベントを定期的に開催し、ユーザーと強い関係性を築いています。単に商品を販売するだけでなく、商品を使った体験を共有する仕組みを構築した点がスポーツマーケティングと共通します。スポーツが生み出す熱狂や感動、人とのつながりを分析することは、これからの企業の事業や経営を考えるヒントにもなるのです。
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先生情報 / 大学情報

尚美学園大学 スポーツマネジメント学部 スポーツマネジメント学科 教授 櫻井 光行 先生
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マーケティング先生への質問
- 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?
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