英語の先にある、世界とつながる力

英語の先にある、世界とつながる力

「当たり前」の、その先へ

英語を学ぶことで身につく力は、話したり読んだりする力だけではありません。異なる文化をもつ人とのコミュニケーションは、自分が「当たり前」と思っている世界の外に出てみる経験にもなります。「こうするのが普通」「これが正しい」と思っていたことにも、別の見方があることに気づき、自分の常識を問い直すきっかけになります。さまざまな人と関わる経験を通して、自分の世界を広げていきましょう。

「やさしさ」が失礼になることも!?

例えば、日本の学生の国際交流の中には、相手への気づかいから、あえて言葉にしなかったり、「もてなしてあげたい」という思いから、相手の希望を先取りして行動したりすることがあります。
ある時、日本の学生がヨーロッパから来た留学生を温泉に連れていきたいと思いました。しかし、腕にはタトゥーがありました。そこで日本の学生は、留学生本人には何も伝えず、タトゥーを隠すためのテープを買いに走り、丁寧に腕に巻いてあげました。しかし当の留学生は、隠してまで温泉に入りたいとは思っていなかったため、自分の意見を聞いてもらえないことに、いらだちを感じていました。
これは、異なる文化背景をもつ人同士の間で起こる典型的なすれ違いの一つです。善意からの行動でも、「何が相手のためになるのか」という考え方が違えば、思わぬ誤解につながることがあります。相手の気持ちを推し量るだけでなく、「あなたはどうしたい?」と言葉にして尋ねていれば、すれ違いは避けられていたかもしれません。

地域から世界とつながる

英語は、身近な地域と世界をつなぐ架け橋となります。日本には、世界に誇れる技術やものづくり、地域ならではの発想があります。そうした技術や発想を英語で世界に伝え、対話を通して知識や視点を共有することで、新たな可能性が生まれます。それが世界の人々の役に立ち、日本を豊かにすることにもつながるでしょう。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

広島市立大学 国際学部 国際学科 教授 奥西 有理 先生

広島市立大学 国際学部 国際学科 教授 奥西 有理 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

英語教育、異文化間心理学

先生が目指すSDGs

メッセージ

英語を学ぶことは、世界とつながるための大きな一歩です。英語を使って新しいことにチャレンジしていく中で、あなた自身の世界は少しずつ広がっていくでしょう。高校での英語の学びを大切にしながら、海外研修やオンライン交流など、実際に英語を使う機会にもぜひチャレンジしてみてください。その先には、まだ知らない人や文化との出会いや、新しい可能性が待っています。

広島市立大学に関心を持ったあなたは

広島市立大学は、広島市の都市像である「国際平和文化都市」にふさわしい大学づくりをめざして、1994年に「科学と芸術を軸に世界平和と地域に貢献する国際的な大学」を建学の理念として開学しました。
世界と地域が求める新しい時代の要請に応えるため、「国際、情報、芸術、平和」をキーワードに、特色ある教育研究活動を通じ、学術の振興と感性豊かな創造力、実践力を備えた人材を養成し、教育研究の成果を地域に還元するとともに広く世界に発信しています。