人口減少時代のまちづくり 郊外住宅地の再生・マネジメント

人口増加時代に造られた住宅
1960~70年代の高度成長期の日本では、人口が急激に増加しており、早急に住宅を増やす必要がありました。その頃に主流だった「夫婦と子ども」という世帯に合わせた住宅が、郊外に集中的に建設されました。現在、そうした住宅地では高齢夫婦だけの世帯が増えています。また、日本全体の人口減少で空き家が埋まらず、街の人口が減り、バス路線の縮小、スーパーの撤退、学校の統廃合などが起こっています。不便になった結果、ますます住民が増えづらいという悪循環を招いています。そういう事例が日本全国にあり、郊外住宅地の再生・マネジメントは大きな課題となっています。
人口減少時代のまちづくり
こうした街を持続的に維持再生していくためにはどのようなまちづくりが必要でしょうか。カギの一つは、「街の多機能化」です。高度成長期の都市計画では、住宅地、娯楽地域、働く場所が明確に分けられており、その間を交通で結ぶという発想でした。しかし今では人々のライフスタイルもさまざまで、また交通機関も不便になってきたため、住宅地の中に人が集まる場、働く場などを増やすことが大事なのです。例えば、高齢者の見守りもできる買い物の場所として、新しい形のコンビニを誘致した事例があります。
また、古いとはいえ、計画的に造られた郊外住宅地は重要な資源です。環境にも配慮するには、すでにある空間資源(例えば空き家)を有効活用することも大切です。スーパーの空き店舗をコミュニティスペースにリノベーションした事例があります。
地域住民の力を生かす
こうした郊外住宅地の再生・マネジメントには、地域住民の力が欠かせません。地域住民を中心に、大学などのまちづくり・都市計画の専門家、行政、事業者などが連携することが必要です。
ただ、コミュニティのリーダーが高齢化している地域や、共働き世帯が増えてまちづくりに関われる人材が減っている地域もあることから、若い世代をどう巻き込んだらいいかという点も研究が行われています。
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