農業の「なぜ?」は科学でわかる!

農業の「なぜ?」は科学でわかる!

なぜこの土地でこの作物? 科学の答え

農作物は私たちの生命の維持に欠かせない食物です。地域ごとに生産される作物には特徴があり、「なぜその地域でその作物が育てられてきたのか」には科学的な理由があります。作物の種類や品種には、それぞれ異なる生育条件や特性があり、一方で、地域や土地ごとに日照時間や気温、土壌の状態などの違いがあります。これらの条件が合うことで、初めて安定した生産が可能になります。そういった関係性を理論的に検証することは、新しい作物の導入にもつながります。
また、栽培が失敗した時には理由を知ることが大事で、そこにも科学の視点が必要です。さらに、優れた生産者の多くは、長年の勘や経験を基に栽培を行っています。その技術を数値や理論で分かりやすく示すことができれば、より多くの人が安定的に農業を行えるようになります。

気候変動と向き合う農業と科学の挑戦

近年、温暖化が問題視されていますが、問題は単に気温が上昇するというだけではありません。大気のエネルギーが大きくなることで、極端な暑さや寒さ、干ばつや大雨など、異常気象が頻発しています。その影響を直接受けるのが農業です。
これまでの方法では作れなくなる作物がある一方、新たに生産可能になる作物も出てきています。例えば東北では、従来は関東以西の作物だったサトイモやサツマイモをこれまで以上に積極的に生産しようとする動きがあります。そのため、理論的なシミュレーションと実証を通して、栽培方法の見直しや新しい作物の導入が進められています。

生産者の声から生まれる農業イノベーション

科学を農業に活用する場面は無限にあります。栽培する作物の種類や品種はたくさんあり、栽培する条件や方法も多様です。生産者の声を聞きながら生産工程や条件を検証することで、安定生産、作業の効率化や労力の削減、病害の抑制などに貢献できます。
またこの時、費用対効果の高い、生産者が取り入れやすい方法を提示し、安定経営を見据えてサポートすることが重要なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

東北農林専門職大学 農林業経営学部 農業経営学科 野菜花き専攻 講師 森 和也 先生

東北農林専門職大学 農林業経営学部 農業経営学科 野菜花き専攻 講師 森 和也 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

農学、園芸学

先生が目指すSDGs

メッセージ

自身の好奇心を満たす学問との出会いは楽しく、さらにそれが人の役に立つと実感できると、喜びと次に進む原動力になります。自分の道に迷ったら、「人の命や心に関わる」分野を選んでみてはいかがでしょう。人の命や心に関わる仕事は、どんな状況、時代でも相手から感謝され、必要とされます。また一方、どんな仕事も人との関わりは大切です。農業は一人だけでできると思われがちですが、周囲の農家さん、仕入れや販売先とのコミュニケーションは大変重要なことです。人と関わることを意識しながら、学生生活を過ごしましょう。

先生への質問

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東北農林専門職大学に関心を持ったあなたは

2024年4月、東北初の公立農林業系専門職大学として開学しました。農業・森林業の生産や経営・管理に必要な知識と、理論に裏付けられた技術、地域活性化に向けた課題抽出と解決の実践的手法、関連分野に関する応用的な知識(加工・販売、発酵・醸造、森林生態系サービス、観光等)、SDGsなどの幅広い教養を学びます。講義での最先端の理論に加え、先進農林業経営体での3年間計90日にわたる実習をはじめ、充実したフィールドワークや卒業単位数の1/3以上の学内外での豊富な実習で、理論と実践をバランスよく学べます。