「どこでもドア×タイムマシン」で広がる、学びや趣味の可能性

「どこでもドア×タイムマシン」で広がる、学びや趣味の可能性

デジタルアーカイブとは、何か?

デジタルアーカイブ(DA)は、多様な文化資源を保存、継承する枠組みとして生まれた概念です。歴史的資料はもとより、映画、アニメ、ゲームなど対象は多様です。有形のものだけでなく、各地の祭りや伝統工芸、戦争や災害の経験者の語りなど、無形の文化情報をいかに未来に継承するかというのも重要な課題です。この概念が生まれた当時は、保管すること(ストック)に重きが置かれていました。ただ、デジタルとはいえ保管にはコストがかかるため、中には途中で予算が付けられなくなり、閉鎖されるものも出てきました。

活用して死蔵と消失を防ごう!

DAを持続させるには、それが社会で必要である証明として、「活用」が進められる必要があります。例えば教育分野では、小中高の教師や図書館、博物館、大学、企業といった専門家たちが協働し、DAを教材化する枠組みが開発されています。この共創の仕組みがあれば、教師は手軽に面白い教材作りができるようになりますし、生徒は探究学習でDAを活用して自在に学びを深めていくことができます。こうした活用(文化情報のフロー化)が積み重なると、「社会にも役立っていて、未来にも継承する価値がある」と理解を得やすくなり、DAを維持することができるのです。

どこでもドア×タイムマシン

DAの扱いは幅広く、ほかにもさまざまな活用ができます。例えば源氏物語に出てくる香りを、場面ごとに人物の気持ちに没入しながら体感できるようになったり、臨場感ある音を組み合わせることで戦国時代に迷い込んだようなイマーシブ体験ができたりします。普段は行けない海外の文化や人々の声に触れたりできることもステキな経験になるでしょう。
つまりDAは、時間的・空間的な距離を飛び越える、「どこでもドア×タイムマシン」になり得るのです。
人類は、何をどのように残して受け継いできたのでしょうか? 私たちはこれから、何をどのように未来に継承していけばよいでしょうか? そうした問いと向き合うことが、デジタルアーカイブ学です。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

同志社大学 文化情報学部 文化情報学科 准教授 大井 将生 先生

同志社大学 文化情報学部 文化情報学科 准教授 大井 将生 先生

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教育学、図書館博物館情報学、デザイン学

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メッセージ

日常でふと生まれる「なんでだろ?」「なんか好きだな」という気持ちには、とても価値があります。その「問い」や「好き」には、大学生活や生涯をかけて追究する価値があります。進路を考える際、つい文系/理系という枠で考えてしまいがちですが、問いや好きを追究するのに本来、受験区分的な文/理や得意/不得意は関係ありません。自分の問いや好きと向き合って探究できれば、それがあなたらしい進路につながるかもしれません。文理複眼的なアプローチや「デジタルアーカイブ」で、あなたの「やりたい」を楽しく深めてみませんか?

先生への質問

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