実は身近にあるNPO法人 寄付がうまく機能する社会をつくろう

実は身近にあるNPO法人 寄付がうまく機能する社会をつくろう

多様な分野で社会に貢献

NPO(特定非営利活動)法人とは、福祉や教育、環境やまちづくりなど20の非営利分野で社会貢献活動を行う団体です。例えば、災害復興や恵まれない子どもの支援を目的に資金やボランティアを募り、対象者を支援する活動に取り組むなどです。NPO法人は、普段気づかないだけで自分たちの周りには存在しており、障害者支援、子ども食堂、海岸清掃活動、音楽フェスティバル開催などを運営しているのが実はNPO法人だった、というのはよくあることです。

寄付を集めるためには

NPO法人に寄付をする人たちは「寄付を困っている人たちの支援“だけ”に使ってほしい」と思いがちです。しかし、支援事業の運営や管理にもお金がかかり、規模が大きくなるほど必要な予算も大きくなります。規模の大きいNPO法人ほど、大きなインパクトをもたらす可能性も高まります。研究により、発信するメッセージ内容によって、寄付額やボランティア数が変わることも明らかになっています。「あなたの寄付を運営に使って良いですか」と尋ねるよりも、「専門家を現地に送り込んだ方が良い支援ができるので、あなたの寄付を運営に使って良いですか」と成果を添えてお願いをする方が寄付への理解が高くなることがわかりました。こうした知見はNPO法人の現場で役立てられます。

共感と支援が活動を後押しする

多くのNPO法人が懸命に社会貢献している一方で、NPO法人に不信感を持つ人もいます。不信感を拭うためにはNPO法人が何をしているのか、どんな課題に取り組んでいるかを正しく伝えることが必要です。また、NPO法人が活動している理由や社会の構造的問題を正しく社会に理解してもらうための発信も大切です。従来の方法だけではなかなか理解が進まないかもしれません。これまでとは違う効果的な発信の形や伝え方を見つけることで、NPO法人の認知度が向上し、人々の共感や支援を集められるという研究成果も得られています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

関西学院大学 人間福祉学部 社会起業学科 教授 石田 祐 先生

関西学院大学 人間福祉学部 社会起業学科 教授 石田 祐 先生

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NPOマネジメント

先生が目指すSDGs

メッセージ

問題に向き合うときは、視点をどう構築するかが重要です。コップの水が半分しかないと思うか、まだ半分もあると思うかで対策の仕方が変わります。問題をぼーっと眺めていては、何も生まれませんし、何も解決しません。例えば、歩いているときに、「パブリック領域とプライベート領域の境界」や「その領域は誰が管理しているのか」を意識するなど、何かに注目する訓練をすると良いかもしれません。自分で体を動かして実践してみて疑問を持ち、本を読んで知識を得て疑問を解消すると、もっと多くのことに気が付くようになるはずです。

先生への質問

  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

関西学院大学に関心を持ったあなたは

スクールモットーである"Mastery for Service"は、「奉仕のための練達」と訳され、関西学院の人間として目指すべき姿を示しています。1889年にアメリカ人宣教師W.R.ランバスによって創立された関西学院は、このスクールモットーを体現する、世界市民を育むことを使命とし、現在、関西学院の3つのキャンパスでは、約2万人の学生が個性あふれる14学部で学んでいます。2021年4月からKSC(神戸三田キャンパス)は文系の総合政策学部と理系の理、工、生命環境、建築学部の5学部体制となりました。