外国語が上達するカギは「気づき」 意欲的に学べる方法とは

外国語が上達するカギは「気づき」 意欲的に学べる方法とは

スピーキングは上達がわかりにくい

外国語の学習を長く続けているのに、「どうして話せるようにならないんだろう」と感じたことはありませんか。原因の一つは、スピーキングの上達が見えにくいことです。話した言葉はその場で消えるため、半年前の自分がどれくらい話せたのかを忘れてしまいます。努力しても伸びていないように感じ、やる気をなくしやすくなります。
やる気を保つために重要なのが、自分の成長への「気づき」です。成長に気づけると、次は何を目標にしようかと、より意欲的に考えるようになります。

上達への第一歩は

自分の変化に気づく方法の一つが、録音です。スピーキングを録音し、過去の音声と聞き比べてみると、話す量が増えた、言葉が出るまでの時間が短くなった、前より落ち着いて話せるようになった、といった変化に気づけます。
学習者が感じる自分の成長度合いなどをアンケートやインタビューで集め、スピーキング力の変化を分析する研究が行われています。その結果、成長に気づくことは、意欲を高めるだけでなく、「自分にはどの教材が合うか」「どんな練習が続けやすいか」と学習方法を考えるきっかけにもなっていることがわかりました。外国語学習は、受け身で教わるだけでなく、自分に合う勉強方法を探すことが上達への第一歩です。

AIで自分専用の教材を作る

自主学習のサポートツールとして有効なのが生成AIです。AIは会話を練習するだけでなく、好きな曲の歌詞やドラマの一場面を教材に変えたり、自分のレベルに合った単語や文法の練習問題を作ったりできます。忙しい高校生でも、短い時間で効率よく学習できます。
翻訳ツールがどんなに進歩しても、外国語を学ぶ意味はなくなりません。言葉を通じたコミュニケーションによって、その国の文化やユーモアまで深く理解できるからです。苦手だと思っていた外国語も、教材や学習方法が合っていないだけかもしれません。どんな方法なら学びやすそうか、AIも使いながら工夫することも語学学習の大切なポイントです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

福井大学 国際地域学部 国際地域学科 准教授 ロンバルディ イヴァン 先生

福井大学 国際地域学部 国際地域学科 准教授 ロンバルディ イヴァン 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

応用言語学、言語教育学、認知科学

先生が目指すSDGs

メッセージ

言葉を学ぶことには、何歳になっても尽きない面白さがあります。私自身、今も毎年のように新しい言語に挑戦していて、学べば学ぶほど、その国の文化やものの見方が見えてきます。もし今、外国語を苦手だと感じていても、それはあなたの能力が足りないからではなく、まだ自分に合う学び方に出会っていないだけかもしれません。いろいろ試しながら、夢中になれるやり方を見つけることが大切です。あなたにぴったりの学び方は、きっとどこかにあります。焦らずに探してみてください。

先生への質問

  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

福井大学に関心を持ったあなたは

福井大学は教育学部、医学部(医学科、看護学科)、工学部、国際地域学部の4学部からなる国立大学です。本学で学んだ学生が生涯にわたって創造力や指導力を発揮できるよう、学びの力となる学問の基礎及び方法の習得をめざします。先端研究に支えられた教育内容と、不断の省察による教育技術によって、学生がそれぞれの個性に目覚め、社会に貢献できる実践的知識と技術を習得して卒業する事を目標とします。実就職率は複数学部を有する国立大学の中で、18年連続ナンバー1の実績を誇ります。(2008-2025年度)