「ポジティブ心理学×看護学」で看護の喜びを探る!

「ポジティブ心理学×看護学」で看護の喜びを探る!

幸せを科学的に解き明かす

「ポジティブ心理学」は、「幸せに生きること」を科学的に研究する学問として、2000年頃から始まった比較的新しい分野です。従来の心理学は、心の病気や問題行動を解決するために不安や怒り、悲しみなど、主にネガティブな心の状態を追究して発展してきました。一方、ポジティブ心理学は、喜び・愛・感謝・興味・やすらぎなど、ポジティブ感情に注目して、個人やコミュニティが幸せになる方法を考えるところが大きな特徴です。

ポジティブ感情がもたらすもの

さまざまな研究から、ポジティブ感情は思考や行動の幅を広げ、その結果として自信、モチベーション、レジリエンス(心の回復力)、心身の健康、新たな知識・スキル、豊かな人間関係など、幸せに生きるために長期的に役立つもの(リソース)の形成をうながすと考えられています。これを「拡張形成理論」といいます。
この理論にもとづいた研究の1つに、「ポジティブ心理学×看護学」があります。研究では、病院の救急センターやICU(集中治療室)で働く看護師にインタビューをして、どんなときに「働く喜び」を感じるか、調査が進められています。

看護師が幸せに生きるために

この研究は、看護師自身が成長への原動力を獲得すること、看護師の喜びをつくりだす組織づくりに寄与すると期待されています。例えば、看護師自身が看護を振り返り、喜びと出会うことや、病院外に出て社会貢献ができる機会をつくることによって、仕事への意欲を高めることができるかもしれません。
看護師は医療に欠かせない存在ですが、その半面、責任やストレスの大きい仕事です。心身ともに元気に働ける環境づくりや、離職の予防、そして看護師の幸せな人生の実現を大きな目的として、看護師のメンタルに関する研究が、引き続き進められています。

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先生情報 / 大学情報

帝京大学 福岡医療技術学部 看護学科 講師 山口 恭平 先生

帝京大学 福岡医療技術学部 看護学科 講師 山口 恭平 先生

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臨床看護学

先生が目指すSDGs

メッセージ

高校生のうちにいろいろな経験をしてください。いま経験するさまざまな気持ちや思考があなたの心の引き出しを増やし、心の器を大きくしてくれます。看護師になりたい人は、「人間対人間」の仕事なので、人と話したり本を読んだり文章を書いたりして、言語能力を高めることも大切です。この仕事に向き・不向きはありません。人の命を預かる責任は重いけれど、患者さんの回復などを通してたくさんの喜びを感じられる、とてもすてきな仕事です。思い切って飛び込んできてください。

帝京大学に関心を持ったあなたは

帝京大学 福岡キャンパスは有明海に面した雄大な自然と最新設備が揃ったキャンパスです。理学療法、作業療法、看護、診療放射線、医療技術(救急救命・臨床工学)の5学科を擁する福岡医療技術学部では、現代の高度な医療に欠かせない知識や技術に加え、患者さんや他職種のスタッフへの想像力やコミュニケーション能力といったチーム医療に必要とされる素養を高めながら、大牟田市という歴史ある土地で官民一体となり、各自治体と連携しながらさまざまな取り組みを実施していくことで医療のプロとして地域に貢献できる人材を育成します。