目の収差研究で一人一人に合った視力補正を実現!

目にはゆがみの個人差がある
人間の目には個人差があり、水晶体や角膜の形もわずかに異なります。そのわずかな違いによって、目に入ってくる光がゆがみます。このゆがみを収差といい、正確には光の波の性質を考慮して「波面収差」と呼びます。
多くの人がメガネやコンタクトレンズで視力を補正していますが、同じ視力1.0でも、夜になると見えにくくなったり、光のコントラストを十分に感じられなかったりする人がいます。見え方の違いには、近視や乱視だけでは説明できないものがあり、原因の一つが、目に存在するわずかな収差だと考えられています。
夜間の見えにくさをメガネで解消
収差の研究では、まず専用の機器を使って、一人一人の目にどのような収差があるのかを測定します。多くの人のデータを集め、実際の見え方や感じ方と目の状態を照らし合わせながら分析を進めます。
こうした研究によって、どのようなメガネやコンタクトレンズを使えば、夜間の見えにくさや光のにじみを改善できるのかがわかってきます。また、白内障の治療では濁った水晶体の代わりに「眼内レンズ」を目の中に入れますが、患者ごとにどんな眼内レンズが適しているのかを判断する手がかりにもなります。
AI×収差のデータで開発が加速
近年は子どもの近視が世界的な問題となっていますが、その進行を抑えることを目的としたコンタクトレンズも開発されています。これも、収差が見え方や目の成長にどのような影響を与えるのかという研究の成果が土台となっています。
収差の研究がさらに進めば、一人一人の目の特徴に合わせた、より自然で質の高い視力補正や治療が実現できるでしょう。近年はAIを活用した解析技術も急速に進歩しており、大量の測定データを効率よく分析できるようになったことで、研究の精度も高まっています。収差研究とAIが融合することで、「見え方の質」のさらなる向上が期待されています。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報

![選択:[SDGsアイコン目標3]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-3-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標8]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-8-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標9]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-9-active.png )

