アイドル史に見るモテ要素の変化
ジャニーズ好きとお笑い好きの恋愛傾向
あなたはイケメンの宝庫、ジャニーズタイプが好きですか、それとも話術で楽しませる芸人タイプが好きですか。Hey! Say! JUMPなど、ジャニーズの若い男の子たちはかわいい顔立ちで女性のハートを掴んでいます。一方、お笑い芸人を好む人は高い話術で自分をリードしてくれる男性についていきたいタイプの人ではないでしょうか。
しかし最近は、アイドルも“かわいい”・“かっこいい”だけではなくなりました。今やジャニーズアイドルもバラエティやお笑い番組に進出するように、時代は歌って踊れるイケメンから、しゃべって盛り上げられる人を求める方向にシフトしているのです。
“面白いヤツ”がモテる時代へ
過去に人気を博したアイドルを見ると、時代の求めたアイドル像の傾向が見えてきます。昭和35~40年生まれの大人の青春時代、1980年代には松田聖子の“ぶりっ子ブーム”が巻き起こっていました。この時代には女性らしさ、男性らしさが求められ、容姿が重視されました。
しかし現在は、容姿が良いだけでもてはやされる時代ではないのです。いま求められているのはコミュニケーション能力。突然ふられた話題に対して見事な返しをする。あるいは、当意即妙のツッコミや気の利いたボケができる人間が、今の時代の“人気者の資質”だと言えるのです。
この求められる資質の変化は、メディアの影響だと思われます。テレビでは毎日のようにお笑い芸人が活躍し、話で場を盛り上げる姿を目にするでしょう。そして一般市民の私たちにも同じ能力が求められるようになったのです。
こう聞いて、話をすることがあまり得意でない人は、自分はとても不利だと思うかもしれません。しかし、その必要はありません。軽快なトークよりも、誠実に人の話を「聞く」ことができるほうが、人と調和して生きていくことができます。そしてそれは、いまからでも身につけることができるのです。
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